秘密警察特殊部隊

□第6章〜「ブラックkiss」〜
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最近は桜の調子もよく、桜と昴は仲良くしているところを見かける。
このようすからすると前の関係に戻ったか、それ以上になったかだろう。
桜の調子がいいと元気な子なのでおもわずこちらも元気をもらってしまう。

「紅葉さ〜ん」

仕事も終わり、そろそろ帰ろうかと思っていたところ桜に声をかけられる。

「なに〜?」
「久しぶりに一緒に帰りましょう♪」
「うん、いいよ〜〜」

さっさと帰る準備を済ませた紅葉は桜と帰ることになった。
桜といえば最近は総長か自分の仕事も終わってないのに
桜を送ってそれからまた戻り仕事をする、ということが多々あった。
そのたび桜は送らなくていいと遠慮していたが……
昴も男として心配なのだろう。
とりあえず昴と一緒に帰れば危ないことはないと思い
他の幹部らはそのままにしておいた。

帰り道はいろんな話をした。
特に話は昴中心なのだが、あえてキスのことを紅葉は触れない。
なにがあったのかはわからないが今前の関係が
続いているということはなにかすこし苦い訳があったにちがいない。
それでも充分話は盛り上がった。
帰り際、そろそろ自分たちの暮らす寮………といってもマンションだが、
そこにつく。
そんなとき、紅葉は見つけてしまった。
急に足を止める紅葉。
そのことに少し驚き紅葉の視線の先をみてみる桜。
嗚呼、見てはいけない
そう思い行動に出たのには少し遅かった。
すでに桜は涙を流していた。

昴、君のキスには一体なんの意味が込められてる?
ねぇ、昴。







なんでスミレとキスをしてるのか教えてよ。
これ以上桜を苦しめるつもりなら容赦しない。
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