秘密警察特殊部隊

□第二章〜閉ざされた記憶
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こっちこっち〜!と言う総長について行く桜。
内心本当にこの人の言っている事が本当なのかと疑ったものだが
本当あの書類は大切なモノだったので今は総長すらも頼もしいと思える。
っていう言い方は少しちがうか、これじゃいつも総長が頼りないみたいな……
いや、いつも頼られるばかりか総長は頼ってばかり。
でも…………私と変わらない歳で顔は少し日本人離れしながらも
かなりイイ顔はしてるし、髪は赤と茶の混ざったようなとにかく明るい色で、
いやもう色気やらフェロモンやらばんばんでて、
ちょーっと女タラシだけど優しい時は優しいし、メリハリがついている人。

なーんて私の女上司みんなが言うのだから………
相当なのだろう。

「あのね、アレ、見える?」

総長の指す方向を見る、と、。
女の子が数人。
すぐにわかった、あぁ、イジメだったのか。

「これどーする?」
「ははは、シュレッターにでもかければ?」
「マジ!?いいねぇ、それ!」
「やろ、やろ、やっちゃえばいいんだよ、」
「総長に後で怒られるよね〜怖ぁ〜〜」

私はそれを見て。
そのイジメでシュレッターにかけられそうな私の大事な書類を見て。

「とりあえず、取り替えしに…………」

そう総長に言った。
だけど総長の姿はない。
さっきまで、もうほんとにさっき…今までいたはずなのに。
いないーーーーーーー?

ダァァッッーーン!!!!
機械の破壊音。
前にはなにが起きたが状況把握できていない子達と、、、、
総長がシュレッターを蹴り、一人の女の子の首をつかみ壁に押し当てていた。

「そ、ぅちょ………」

その子は苦しそうにしながら喚いた。

「怒るよ、桜じゃなくて君達にさ。
知ってる?これ大事な書類なんだよ、まぁ俺にとってはあんま大事じゃないけど…
桜があんなに焦った顔して聞いてくるから、ちょっと探すお手伝いをしてたんだ。
そしたら部下がその書類をシュレッターにかけるなんて言うし………
ほんと、まいっちゃうなぁぁ…
殺すよ?いい?未練はない?悪いけど、ここはこういう所だ」

一人で勝手に進めていく総長。
それにもう、彼女達も私も声も出ない。
ただ喚く音しかない。

「えっ、、ぐぅ、っ、ぁあ”っ!?……」
「煩い、本気で片付けるね」

瞬時ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




パァンーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


銃声が響いた。



「書類ゲット、…………桜、?桜……桜っ!?!?」



桜は目の前が見えなくなった。
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