秘密警察特殊部隊

□第五章〜動き出すモノたちへの気持ち〜
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AM:8:56
今日は珍しく休日。
ピーンポーン
桜の部屋のインターフォンか鳴る。

「は〜い」

そう言ってドアを開けると予想していた人物がいた。

「やっほ〜〜!!」
「紅葉さん!に…え!?如黒さん!?」
「なんだ。俺がいることに不満か?」

如黒といえば幹部のうちの一人。
だがかなりの無愛想という…………
そんな人がなぜ愛想のいい紅葉と一緒に??
桜の疑問は広がっていく。
なんせおさわぎ大好き紅葉と煩いのはごめんだ、なんていう如黒では
相性がわるすぎる。

「二人……ご一緒で?」
「うん。!ねっ?」
「あぁ………」

思わずそんなことを尋ねてしまうが本当しい。

「実はね〜僕と如黒は大親友なんだよ〜!!」

「……………」
唖然とした。
まさか、まさかの、そのまさかで……
こんな正反対の二人が親友??

「なんだ……その目は……はぁ…ただの幼なじみというだけだぞ?」
「ぉ、ぉぉ…幼なじみ………!?」
「うん!!」
「嗚呼」

陽気に答える紅葉さんとそれとは打って変わった如黒(ゴトク)さん。
幼なじみ、といえば昴と雅もそうであろうに、
ここの幹部等はもしかしたらなにかと関係のある人が多いのかもしれない。

「ここって……幼なじみ多いですね……」
「ん〜まぁ言われてみればそうかも〜」
「まぁ実際、寿(コトブキ)も高校の後輩だしな」

……………寿さんが………………後輩!?
またまた思ってもみなかった関係に驚きを隠せない桜。
そんなことを話しているうちにすっかり本題を忘れてしまった。
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