アザレアをキミに…

□アザレアをキミに・・・
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テストも昨日で無事終わり、今日から希望した部活動が始まる

初めての参加日と言う事で、今日は放課後の委員会の仕事は免除された為、移動する生徒で廊下はごった返していた

「いよいよ今日からだねっ!!」

『そうだね…にしても、荷物重いし、落ち着いてから私達も移動しようか?』

「私はどっちでも良いよ?」

『危ないしね、部活に遅刻する訳じゃないから、そうしようか』

そう言うと、教室で事が収まるのを待ち、生徒が少なくなった所で自分達もテニスコートへと向かった


コートに着けば、自分達の他にも数人の同学年の生徒が既に来ていた

「皆揃ったようね!!今から部室に案内するから先ずは着替えて集合ね?」

部長の紗由理先輩の指示で、皆体操服に着替えると、コートの端に集合していた部員達の元へと向かった

「じゃあ練習始める前に自己紹介と、これからの部活動について話しをするわね?」

そう言うと、紗由理先輩を始めに、3年と2年の先輩が自己紹介をし、次に自分達の番になった

他の1年が終わると残る二人が私達だ

『チロルチョコレートです。テニスは小さい頃からしてたので、経験はあります。宜しくお願いします』

「鮎川クッキーです。チョコレートと同じスクールで小さい頃からテニスしてました。宜しくお願いします!!」

それぞれ自己紹介が終わると、紗由理部長からの話しになった

「1年生以外、去年の試合見に行った皆知ってると思うけど、最後の紹介の二人が元私が通っていたスクールの後輩達よ」

全国大会でのあのチームの、と言う呟きがちらほら周りから聞こえて来た

「これから、二人とレギュラー陣と手合わせをしてもらいます」

そう言った紗由理先輩に驚く一同

「もし、レギュラー陣が一人でも勝てなかった場合、チョコレートを副部長にと考えてます。これも全国に行くためよ?それに、あのチームで3年キャプテンやってて全国優勝する位だもの…文句ある人は?」

部長の言葉に反論する者は誰も居なかった

実際、このテニス部は部長以外、皆素人から始めた人が大半で、経験者はあまり居ないので実力からして全てにおいて部長が一番なのだ

そんな部長が買い被る二人だ

文句など言えなかったのだ
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