「もう僕死んでもいいかもしれません」




黒子がこう呟いたのは黄瀬の撮影が始まって
10分も経たない頃だった
色素の薄めな澄んだ水色の双眸が瞬いては輝く
小柄な手に握られたカメラのレンズがきらりと照明に反射した。





其れをじと眺めていた御様子の紫原は
頬を緩めてへらりと微笑み「黒ちん死んじゃダメだよ」なんて。





カメラマンが黄瀬の周りをいそいそと動く
一度シャッターをきると黄瀬は度々表情を変えて…
正直初めて見る表情ばかりだった。
それに黄瀬のモデル撮影途中時、周りの煩かった奴らでも静まり返る威力、
モデルの本気おそるべし。




「休憩入りまーす!!」




今迄奥の方でパイプ椅子に座っていたおっさんが
立ち上がり休憩の合図を出した。
忽ちスタジオからは人影が減って行き一段あの金髪が目立つ。
まだスタジオに残る黄瀬はマネージャーと何やら話している様子だ、
数分過ぎた頃だろうかマネージャーが去ってゆく




黄瀬がこっちを向いた。





「―――みんなあ!!」





一瞬でさっきまでのモデルビューティ黄瀬涼太君が残念デルモへと変貌したことがわかった
表情がだれている
黄瀬は勢いよく黒子に抱擁の為抱き着いた
一瞬で青峰が不機嫌になるが気付いていない様子、
大型犬に飛びつかれた黒子も若干苦しそうであったものの黙った抱き受けていた。




「本当にみんな来てくれたんスね!来るとか言って全員ドタキャンする嫌がらせかと思ったス」




「そんなことするわけないだろう涼太、僕がそんなことする人間に見えるかい?」




「うん!見えr「やめておくのだよ黄瀬!死ぬぞ」




「それにしても黄瀬ちん撮影の時の表情はモデルっぽいねー表情だけは」




「何で2回言ったんスか!何で強調させるんスか!」




「まぁ何はともあれお疲れ様です黄瀬くん」




黄瀬を囲みこみ乍皆それぞれに感想を述べていく
青峰だけは其の輪から離れたところで若干うとうとしている様子もあったものの
混じらなくてよかったのではないかと、
遠目から見るとカラフル頭が円になれば目立たないわけがないから。
故キセキは気付いていないものの珍しいと言わんばかり休憩の終わったマネージャー、監督が携帯を構えていた。







続くぜ!…です






















▼オマケ(もしも写メを撮られていることに気付いたら…/一言)







take@―黒子テツヤの場合―


カシャ
「…今写真撮りましたね?…ちょっと見せてください。あ、ほら此処ぶれてるじゃないですか、…しょうがないですねもう一回撮ってください/おいおいキャラが」






takeA―赤司征十郎様の場合―


カシャ
「…僕のキセキの勝手に撮るとは…」
























































が高いぞ」





ゴメンナサイ^p^











[TOPへ]
[カスタマイズ]




©フォレストページ