夢小説

□うるさい。死ね
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「菊池!」
「……なに」
「お前、ゲームやるか?」
「やらない」
「あっそ」
今までのハイテンションがどこへ行ったのか、と疑問になるくらい葉月くんは一瞬で冷めて帰っていった。
まあ俺はどうしようとも思わないけど、一ノ瀬くんと市川くんはきっと黙ってないんだろうな。
あーあ。
面倒くさいなぁ。
「葉月くん」
「…………」
無視。
本当都合のいい耳だ。
とりあえず肩を叩いて呼ばれているのは君だと教える。
「えー…なに」
なんなのそれ。
自分勝手にも程がある。
「葉月くんは本当自分勝手でご都合主義だよね」
「…………は?」
一瞬で表情がなくなる。
次の瞬間、凄い力で胸ぐらを掴まれて空中を歩く。
同級生も剣道部の顧問も片手で持ち上げれる俺が、一瞬で持ち上げられて壁にめり込む。
「いった……」
「ねぇ、お願いがあるんだけど」
尻餅をついた衝撃で唇を噛んで血が出た。
葉月くんが俺の目の前に来る。
瞳には驚くほど、光が入ってなかった。
「死んで、いい?今お前すっげーむかついたから」


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