夢小説

□止めてくれ、子供が見てる
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「るち、その服どうしたの?」
るちはネズミ曰わく居候。
僕にはあれこれ口うるさく言うくせにネズミだってそう言う所あるんじゃないか。
なんて言うとまた口うるさく言われるから言わないけど。
髪も瞳も僕と同じ色。
るちも僕と同じNO.6から来たのかな?
本人は記憶がないみたいだけど。
でも寄生バチには寄生されてなかったみたいでよかった。
暖かそうなピンク色のロングセーターに茶色のロングブーツ。
膝は露出しているため寒そうだ。
赤く染めた膝と頬をしたるちは嬉しそうに僕を見上げながら口を開いた。
「貰った!」
「誰から?」
「ネズミ!」
「え?」
ネズミがるちに服を?
「おいおい、その言い方だとまるで俺が血も涙もない奴って感じだな」
「ネズミ!」
驚いた。
「別にこれから寒くなるだろうと思って買ってやっただけだ」
風邪なんか引かれたら厄介だからな、なんて呟くネズミが可笑しくてたまらなかった。
「ネズミだーいすき!」
「はっ!俺はお前よりよっぽど紫苑の方が好きだな」
なんてことを言うんだ。


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