夢小説

□DOSーどうしよう俺しょうもねぇー
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「葉月くん、ちょっとよろしいかしら?」
「よろしいですよ」
「なんですのその傷」
「…………」
「もしかして貴方」
「なんですか」
大して興味のない腕の痣を見る。
そういえば昨日はだいぶ荒れてて顔守ろうとしたら拳が当たったんだっけ。
いくら何でも毎日顔に傷を作ってたらこんな風に聞かれかねないから。
これだから体育の時間は大嫌いなんだ。
「ハッキリ言ってもらわないと分かんないんですけど」
「虐待されてるのかしら?」
「俺が喧嘩してるとかは思わないんですか?」
「ええ」
「へぇ。それは」
俺も教師からしたら優等生の部類に見えるんだ。
頭は普通だけどな。
昨日誤って刺さったビール瓶の破片、が入ってた腕が疼いた。
にぃっと口角を上げても先生はくすりとも笑わなかった。
なんか傷つくなぁ。
「サナギノウラ先生はもしかして俺を心配してくれてんですか?」
「もちろんよ」
「じゃー保健体育、満点にしといて下さい」
「葉月くん」
先生には悪いけど俺は優等生なんかじゃない。
「間違いなくあのクソ親父の遺伝子を引き継いでるからね」
将来が楽しみだ。


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