夢小説

□あんたと俺
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「さあハムレット、あるところに隣り合った2つの国がありました。1つは環境が良くてつまらない国。もう1つは自由なたのしい国。君はどちらに住みたい?」
「おい。それはNO.6と俺たちとのことを言ってるのか?」
「別にそうとは言ってないだろう。君はどっちを選ぶ?」
「はん、どっちだって地獄さ」
「君は歪んでいるからね。考え方も歪んでるよ」
「だったらあんたはどっちを選ぶんだ?」
「決まっているじゃないか。僕は自由なたのしい国を選ぶ」
「結局変わらないってことか」
「変わらないよ、だってオプションがついてきたからね」
「オプション?そんな嬉しい物がこの都市とも言えない腐った町にあるか」
「君だよ」
「…あんたはよく恥ずかしいことを口に出来るな」
「恥ずかしい?」
「俺には無理だ」
「君だってよく舞台で言うだろ?歯の浮いたセリフ」
「本心じゃないからな」
「え?」
「さあ、夕食でも食べようか」
「ネズミ、もう一回言ってくれ」
「一度で聞かないあんたが悪い」
「それはネズミの声が小さいから」
「さあな?」


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