夢小説

□わんっ!
1ページ/1ページ

「めっだかちゃーん、
遊びに行こうぜ?」
「断る」
「ヒッデー…でも俺は知ってるんだ、めだかちゃんは俺の誘いを断ったりしない」
俺が少し洗脳めいた声で言うと、あれよあれよと言う間にめだかちゃんじゃねーや黒神の表情が曇っていった。
「止めろっ!」
「くくく…じょーだんじゃん。なに本気にしちゃってんの?」
「…貴様のスタイル、分かってきたぞ」
「へえ?それはそれは…教えてもらってもいいのかな」
生徒会長としての威厳はどこへいったやら黒神は俺を目に捕らえたまま口を開いた。
そういえば、みんな居ないね。
「貴様のスタイルは自らの体液を相手の体内へ入れることで操っているのだろう」
「ふむふむ」
「貴様はまず、球磨川を従えた。次に善吉、最後のターゲットが私なわけだ」
「ふうん。どうやって?」
「球磨川の場合は精液を、善吉の場合も同様だ。そして私の場合は血液だ、お互い切り傷だらけだったしな」
そこまで言うと黒神は注射器を取りだした。
例によって黒神姉から拝借(勝手に)したのだろうが、それを一体どうするというのか。
「まさか自分の血を全部抜き取ろうなんて考えてんじゃねぇだろーな」
「そんなことをしたら出血多量で死んでしまうではないか、私が抜き取るのは私からではない、貴様からだ」
oh…no.
俺は全力ダッシュした。
もちろん黒神が笑顔のオマケ付きで追ってきた。
おおお!
逃げろ俺。
「血が足りなかったか…」
「足りないのは貴様の頭だ!」
うわひでー俺こう見えても日本史92点よ?
ま、今や関係ねぇか。


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ