夢小説

□似た者同士
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「はーい…なんだ宗像先輩と行橋先輩じゃないですか」
「なんだとはなんだ」
「そうだよ、いくら僕と葉月の仲だからって親しき中にも礼儀ありなんだからね」
休日に宗像先輩と行橋先輩が家を訪ねてきた。
まあ別に家で暇してたわけだからなにも問題はないけれど。
「先輩方…受験は大丈夫なんですか?」
「もちろん、受かってここに来てるんじゃないか」
「そうだよ、僕だってやる時はやるんだからね」
「お茶でいいですか?」
リビングでグラスを用意しながら声を張る。
返事がなかったので振り返ると2人が真後ろにいて少し吃驚した。
「わっ!吃驚した…」
「緑茶で構わない」
「僕はレモンティー」
「…はいはい」
どっちも最初から用意しろと。
テーブルに出すと2人とも無言で飲んだ。
それがなんとなく似ていて思わず笑ってしまった。
「なにが可笑しい」
「いや…ごめんなさい」
可笑しくて。
ついには笑いが止まらなくなって涙が出てきた。
行橋先輩が怪訝な顔をした。
「本当だよ、葉月はたまに可笑しいよね」
「いや僕が言ったのは葉月がなにに対して可笑しいのかということなんだけどな」
「そうなんだ…」
やっぱり似ている。
クスクスと声を上げると2人ともまた怪訝な顔してグラスを差し出した。
「え…もしかしておかわりですか」
「「うん」」
嗚呼、こんな日々がずっと続けばいいのにな。


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