夢小説

□あー嫌い
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「…………」
俺は葉月るい。
相馬さんから倉庫にある備品を持ってきてほしいと頼まれ、背伸びして段ボールに触れるといきなり崩れ落ちてきた。
角やなんやでヒリヒリする体を起こす。
「大丈夫?」
「…………」
頷いて立ち上がりながらパンパンと埃を払う。
「可愛いなぁセーラー服着せたら似合いそう」
「…………」
相馬さんは後ろ手に鍵を掛けた。
「!?」
突然ハンカチで口を覆われ徐々に力が抜けていく。
それからの記憶はない。
…………
…………
……目をぼんやり開けて窓を見るともうだいぶ日が傾いていた。
「…………」
「やっぱりかわいい」
思わず下を見ると、セーラー服が着せてあった。
「…………」
「かわいい……すごいかわいいよるいくん……」
「………っ」
薬が回ってきたのか体が思うように動かせない。
「はぁ……かわいい、かわいい、かわいい、かわいい、かわいい」
それから俺は薬で寝てしまったようだったけれど、相馬さんはたぶん朝まで俺を見ていたんだと思う。
翌朝、はじめにきた小鳥遊さんが俺を見て驚いたような声を出した。
「あれ?早いですね葉月さん」
「…………」
セーラー服は脱がされていて、鍵つきロッカーに入れておいたはずの私服を着ていた。


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