創作小説

□どっちが好きですか?
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「あ、瑛太さんっ!」
オレを見つけると遠くから周りを気にせず片手をぶんぶん振って駆けてくるのが恋人の亮太郎(リョウタロウ)。
そんな可愛い年下を捕まえたのがオレ、瑛太(エイタ)26歳。
ちなみに年の差8歳。
「お仕事お疲れ様です!」
「ああ、学校お疲れ」
お互い昼は忙しいため夜しか会えないがオレはそれでも満足している。
何故かと言うと…

「ちょっ、待て。いくらなんでも早すぎじゃないか…っ」
「ムリ。待てない」
普段は子供なのにいざ事を始めるとなると急に大人っぽくなるのは何故なんだ。
よく慣らしてないオレの尻に指につけた冷たいローションを突っ込んでグチャグチャ掻き回す。
「いた…っ」
「なに言ってんすか、瑛太さん、痛いの超好きでしょ」
しかもちょっとサディストになるのがたまらない。
マゾヒストではないが、ギャップと言うのだろうか。
「いあっ!」
いい所を突かれて高い声が出る。
「俺に指突っ込まれて喜んでるくせに考え事なんていい度胸してますよね」
そこを重点的に突かれておかしくなる。
「あひっ…ちがっ!あんっ」
「なにが違うんですか、ムカつくんで今日は一人でイって下さい」
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ
「あっ!やだっごめんなさい゙っ」
「よだれなんか垂らして…よっぽど俺の指がいいんですね」
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ
「いやっちがっうゆるじてっ」
「なにを許すんですか、俺別に怒ってませんけど」
「ひとりやだ!りょうたろーといっしょがいい゙っ」
「ったく、いつの間にかおねだり上手くなってんすか」
ずぼっと指を引き抜かれ、何倍もある亮太郎のを挿される。
「ひぃっ!」
あまりの体積に悲鳴を上げるとそのままくるりと後ろ向きにされた。
「今日は寝かせないんで」
耳元で呟かれぞわぞわと体を震わすと一気に突かれた。
「あああっ!〜〜〜〜っ!」
ドクドクと白濁をシーツに出してイった。
「はあっはあっ」
肩で息をしていると亮太郎がまた耳元で呟いた。
「ヤってる時の俺と普段の俺、どっちがいいですか?」
「……わか、んないっ」
「……そうですか」
「でも、どっちも好きっ」
息を整えているとぐるんと体制を変えられて向き合う形になった。
「今日はあと三回はヤるんでそのつもりで」
そう言う亮太郎の顔ははいつもより嬉しそうに見えた。


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