贈呈置場
□幕恋スイッチ
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【武市半平太の場合】
お父さんスイッチ♪
お爺ちゃんも可♪
武市さんも可♪
武市スイッチ“は”
「博識で…」
(以蔵?ワシの出番じゃが…)
武市さんスイッチ“ひ”
「一目見ると魅了されるお姿で」
(い…以蔵くん…俺の番ッス…)
武市スイッチ“ふ”
「2人といない逸材」
(おーかーだぁー…)
武市くんスイッチ“へ”
「隔てなく人と接する素晴らしい方!」
(君は…本当に武市くんを慕っているのだね…)
武市くんスイッチ“ほ”
「本当に…素晴らしい先生だぁぁぁ―!!」
「い…以蔵!いい加減にしなさい!!」
「何故ですか、先生?俺は…先生がいたからこそ……ううう…」
「えっ以蔵?どうしたの?」
「しっかりするッス…以蔵くん?!」
「俺は…武市先生がおったき、今の自分があるんじゃあ!」
「こ…これは?」
「以蔵くん、酔ってるッス…何で…」
「ふーん……以蔵くん、酔うと土佐訛りが出るって本当だったんだ♪」
「彩音さん?」
「酒?いつ以蔵に?」
「さっき出したシフォンケーキにね、以蔵くんの分だけ薩摩焼酎を…」
「?あれはかなりキツいやつだぞ、彩音!」
「無口な以蔵くんもいいけど、饒舌な以蔵くんが見たかったんだもん♪」
ニッコリ笑う、薩摩の鬼姫。
後ろでは、武市を褒め称える赤毛の男。
ある意味…地獄絵図と化した、寺田屋なのでした♪
(了)