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□介抱する彼
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「ただいまぁー!!」
ジョンヒョニヒョンが帰ってきた、深夜12時の宿舎。
遅いのは構わないけど、
「酒くさっ!!!」
「くさっ、ヒョンくさっ」
「もー、まったく」
部屋に入ってきた瞬間、文句の嵐。
もう皆就寝の準備の取りかかっていて、お風呂も入ってさっぱりしたところだったのに。
「なんだよぉー、別にいいじゃねーかよぉ、たまーーになんだしー!!」
「ヒョンくさーい。折角お風呂入ったんだから、こっち来ないでね」
「テミナー、そんな酷い子に育てた覚えは」
「おやすみー」
「ないのに……ぐすっぐすっ」
「何泣いてんのヒョン!変なの!僕は寝ます、ほんとにおやすみ」
「ううっ、ひどい、ほんとに出てったっ」
テミンが出て行ったドアのほうを向きながら、嘘泣きなんだかガチ泣きなんだか分からないけど泣き続けるジョンヒョニヒョン……はあ、もうこの人って節操がないというか、だらしがないというか。
「うえっ、なんか気持ち悪くなってきた…、吐くかも」
「ジョンヒョン、吐くならトイレ行ってね」
「オニュヒョンまで、なんで俺にそんな冷たいんだよ〜っ、オニュヒョン優しくしてぇ」
「トイレ行きな」
「うえーん、ぐすっぐすっ」
「僕ももう寝ます。おやすみ」
「えええーー!!」