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□意地っ張りへの罰
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久しぶりのオフの日。
まだ他の3人が寝ている早朝の4時。
急に僕の部屋に入ってきて、『キボム起きて』って起こされて、
ベッドの上に乗ったまま、ちゅう、ってさっきから何回も何回も。
何も言わずに、ちゅうってだけしてくる朝から現れた不審者ミノ。
「ん、…んう」
「キボム…、好き」
「っぅ、ん」
「目そらさないで?俺のことちゃんと見て?」
彼の右手で顎をくいっと掴まれて、左手は僕の頬を通って耳たぶを優しく捏ねる。
温かくて優しい刺激。
「だってさっきからミノ、恥ずかしいことばっか言うから」
「なんで?思ったこと言ってるだけだろ」
「…あ、そ」
「ほら、またそらした」
そしてまたそらした視界の先にミノが顔を移動して、無理矢理目が合う。
恥ずかしいんだってば。お前とは違って僕は比較的普通の感性を持ってるから。
「う、うるっさいなぁ、もー」