白粉花
□かわいい悪魔
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『テツヤ!』
駆け足でやって来たのは僕の幼馴染、そして好きな人である蒼空だ。
『待たせてごめんね!』
「僕も来たばかりなので、大丈夫ですよ」
今日は土曜日で、珍しく部活が休みだったために久々に蒼空と遊ぶ事になっていた。
「どこか行きたいところありますか?」
『んー、とりあえずお腹空いたなぁ』
「じゃあ何処か喫茶店に入りましょう」
『うん!』
そうして、僕達は歩き始めた。
周りを見ると、何処もカップルばかりで、とても幸せそうだ。
僕達も、カップルに見えてるのでしょうか。
そんなことを思い、チラッと 蒼空の方を見る。
すると、 蒼空と目があって彼女は微笑んだ。
「っ、…」
本当にズルい。
蒼空は僕をドキドキさせる天才かもしれません。
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