創作

□振り向いたら貴方がいた
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振り向いたら貴方がいた――








私はあと少しであの子に超される
















否、もう超されている

















この感情は憎しみなのか、嫉妬なのか


















私には分からない
分かりたくない






































満月の夜、美しい黒髪の少女は窓際に身体を預けてぼんやりと外を眺めていた
























私にはないものを、あの子は持っている











あの子に会った日から知っていたはずのこと
















いくら愛していても、憎しみが生まれる





















そんな私が、嫌













風が吹いてきたのか、庭の木が微かに揺れた


















月光に照らされて、葉がひらひらと舞い落ちた


















神楽、大好きよ
貴方の事を愛してる
何よりも大切なの














――でもね、怖いの
憎いの
嫌いなのよ















いくら努力しても天性の才能は手に入らない














貴方はそれを持っている
















神楽、おいていかないで















長い髪の毛がため息で揺れ、心が苦しくなった
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