●短編小説 vol.1●
□隣の席の君
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私の隣の席には、クラス…いや学校中で人気者の彼がいます。
名前は安田章大、あだ名はヤス。
可愛くてかっこよくて、いつもニコニコしてて誰にでも優しい。
だから男女問わずみんなの人気者。
でも…
私は苦手。
誰にでも優しいなんて…嘘
だって私にはいつも冷たいじゃん…
ヤス『おっはよーさーん』
「きゃーヤスくんーおはよー」
「ヤスーおはよー!」
ヤスが教室に入るとパーっと明るくなる。
菜緒『…おはよう』
ヤス『……おう…』
ほらね。いつも私には素っ気ない挨拶。
さっきの笑顔はどこ落としたんですかー?
1限の英語が始まった。
ヤスはなぜかゴソゴソ…
ヤス『ないなー。忘れたかなー』
教科書忘れたのかな?
菜緒『忘れた?良かったら一緒に見る?』
ヤス『あっええわ。こいつに見せてもらうで。』
私とは逆の隣の女子に見せてもらうらしい…
すっごいむかつくーーー