神に愛される
□泣いた事あったっけ…?
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皆様、こんにちは。アキです。
唐突ながら俺はある事で悩んでます。
朝日が昇って船員さん達が起き出す頃、甲板の端に居るテンガロンハットの彼。
俺はこの子で悩んでるの。
『あ、おはようエース君』
エース「…ああ、はよ」
…………うん。
チラッと俺の顔を見るエース君は、直ぐにそっぽ向くんだよ。
嫌、分かるよ?
平凡顔の俺が笑ってても誰も見たいとは思わないよ。
平凡どころか平々凡々だよ。
自分で言っちゃうけどさ…。
実は船に乗って早々、白髭さんに息子にならないかって言われました。
行く宛がない俺にとっては有り難いわけで、
失礼ながら平々凡々の俺はその日白髭海賊団の末っ子になりました。
で、歳の近いエース君と仲良くなりたいから話かけるんだけど……
相手にされないんですよ…。
悲しい事に…。
俺なんかしたかなぁ〜…
ああ、してたね。
最初の時、扉で顔面ぶつけちゃってる☆
いや、でも。
あれはタイミングが悪かっただけだし〜
ちゃんと後で謝ったし〜…
エース君って実は根に持つタイプ?
だったらどうしよう…
俺、結構エース君好きなのに…
軽くショック…。
エース「?!…おまっ…何で泣いてンだよっ!!」
『…は?』
え…誰が泣いてるって?
目の前で急にあたふたしだすエース君に疑問を思っていると、
瞬きした瞬間、何かが目から零れ落ちた。
不思議に思い、目に手を当てて見ると、指先に雫がついていた。
それを見たエース君はギョッとしていて、実に面白い。
てか、俺が泣いてたの?
イヤイヤ……
何で泣いてんの??
マジで。
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