神に愛される
□泣いた事あったっけ…?
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*エース side*
何時もと変わらない、
何処までも続く青い海と青い空。
それを眺めていると、急に話かけられた。
ソイツの名前はアキって言う。
つい最近俺達の仲間になった。
違う世界から着ただとか、意味分からない事言っている自称平凡。
てか、コイツって平凡平凡言ってっけど、全然平凡ではない。
身長も並みくらいだし、顔も整っている。
言わばアレだ。
隠れ美人。
普段はおちゃらけているが、真剣な顔とかすっげー綺麗なのだ。
俺が見た中でも、とくに綺麗だったのは前髪おろして笑っている顔。
笑っている顔でも、普段のではない。
何て言うか……
微笑む?そんな感じだ。
口の端を少し上げて、
目は優しくて…
兎に角、その顔が一番綺麗だと、俺は思うのだ。
…ん?
待てよ…何で俺コイツの事でこんなに熱く心の中で語ってンだ?
ふと、隣に居るであろう人物に視線を向けると、
「?!…おまっ…何で泣いてンだよっ!!」
そう……コイツは泣いていたのだ。
『…は?』って…
コッチがは?だよっ!
こうゆう時どうすれば良いんだ…!!
てか、これは俺の所為なのか?!
俺の所為になってしまうのかァ?!
あたふたする俺に、コイツは多分、泣いている事に気付いていない。
お、教えとくべきなのか…っ?
いや、待てっ!
これは泣いているうちに入るのか?!
段階的に涙目だよなっ!
目から雫が流れたら泣いてるんだよな!?
そう頭の中で考えていると、コイツが瞬きした瞬間、何かが目から零れ落ちた。
まさかだろォォォォォっ!!
目に手を当てて見ると、やはり指先には雫が付いている。
それに思わずギョッとしてしまう。
気のせいか、どんどん目から雫が出て来てる気がするンだけどっ!
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