K-LAST Queen-


□#7 検査入院。take2
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それから数時間後、私が走って入った病室の扉を叩く音がした。

すでにあの後普段の服に着替えて、落ち着きを取り戻した私は、扉により鍵を開けた。

そしてゆっくり開けると…


そこには尊がいた。

彼の顔を見るや否や、私は扉を急いで閉めようとした。

が、途中で止められた。

一生懸命に閉めようと抵抗しようとしたが…

力で適う訳がなく…―






『で、何の用よ?』

私は少し不機嫌に言った。

尊「…出雲が煩かったからな。」

『出雲から逃げて来ただけ?』

呆れたように私が言うと

尊「…違ぇよ。」

『………?じゃあ何しに…』

尊「…悪かったな。」

その時ちょうど扉が開く音がしたので私はそちらに気をとられて聞こえていなかった。

『え、何?』

尊「………。」

出「何や、やっぱりここ来たんかいな。」

出雲が病室に入ってくると、それに合わせるように尊が出ていこうとした。

そして出雲に何か小声で言ってたようだが、私には聞こえなかった。

出雲は苦笑しながら、私の方に歩みよった。

出「明日の検査は昼前に終わるみたいやて。」

『ふうん。』

そう返事した私を出雲は苦笑いしながら見ていた。

『……何?』

出「いや、別に?(…「邪魔してんじゃねぇよ。」か。)」

『変なのー…』


出「(生憎、邪魔せんわけにはいかんのや。)」


そんなこんなでようやく検査1日目が終わっていった。
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