K-LAST Queen-
□#7 検査入院。take2
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静かな病院の廊下に色和の悲鳴が響いた。
それを聞いた出雲がすぐさま彼女の病室へと駆けつけた。
そこには明らかにお着替え中の顔を赤くした色和と
面倒くさそうな顔をした尊がいた。
出雲は一瞬で状況が分かったようだ。
出「何しよんのや、お前ら。」
あきれ気味にそういった。
『何って!私は着替えてただけよ!//』
私は混乱しながら言った。
出「見たら分かるわ…それより尊、お前は何しとんのや?」
出雲がそう聞くと尊は眉に皺を寄せて答えた。
尊「…昼寝しようとしたら居た。」
『誰か居るかもとか考えない訳?!!//』
出「まぁ、落ち着きぃな。」
そんな出雲をよそに私は続けた。
ここで落ち着いたら、私は後悔せずにすんだと思う。
私が『落ち着いてられないわよ!//』と言った瞬間だった。
スルッと私の手の内にあった、検査着が滑り落ちる音がした。
その音と一緒に2人は目を閉じて下を向いた。
出雲が額に手を当てながら言った。
出「ほんま頼むわ…色和。」
そう言われた瞬間、我にかえった私は
『ばかぁぁぁぁぁあ!!』
衣服で自分の身体を隠して叫びながら自分の病室を飛び出し、空いていた近くの病室に入って鍵を閉めた。
その時間、約10秒。
くらいだったと思う。
そして私は決心する。
もう二度と検査なんて受けるか、って。