K-LAST Queen-


□#7 検査入院。take2
1ページ/2ページ


静かな病院の廊下に色和の悲鳴が響いた。

それを聞いた出雲がすぐさま彼女の病室へと駆けつけた。

そこには明らかにお着替え中の顔を赤くした色和と





面倒くさそうな顔をした尊がいた。


出雲は一瞬で状況が分かったようだ。

出「何しよんのや、お前ら。」

あきれ気味にそういった。

『何って!私は着替えてただけよ!//』

私は混乱しながら言った。

出「見たら分かるわ…それより尊、お前は何しとんのや?」

出雲がそう聞くと尊は眉に皺を寄せて答えた。


尊「…昼寝しようとしたら居た。」

『誰か居るかもとか考えない訳?!!//』

出「まぁ、落ち着きぃな。」
そんな出雲をよそに私は続けた。

ここで落ち着いたら、私は後悔せずにすんだと思う。

私が『落ち着いてられないわよ!//』と言った瞬間だった。





スルッと私の手の内にあった、検査着が滑り落ちる音がした。

その音と一緒に2人は目を閉じて下を向いた。

出雲が額に手を当てながら言った。

出「ほんま頼むわ…色和。」

そう言われた瞬間、我にかえった私は

『ばかぁぁぁぁぁあ!!』

衣服で自分の身体を隠して叫びながら自分の病室を飛び出し、空いていた近くの病室に入って鍵を閉めた。

その時間、約10秒。

くらいだったと思う。

そして私は決心する。






もう二度と検査なんて受けるか、って。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ