SHORT STORY

□お互い様なんだよ
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「今井は、もうちょっと危機感を持て!」


そう夏目に怒鳴られたのはほんの数時間前。
ニャンコ先生を連れて、一緒にお茶屋で団子を食べていた。
ゆったりとした時を過ごしていたのに、空気を読まない妖は躊躇いなく夏目に襲いかかった。
他の客の迷惑にならぬよう夏目はお茶屋から出て行った。
その後を追う。

案の定夏目は妖に押し倒されていた。

足もとに落ちてあった木の棒を妖の体を思いきりたたきつける。
そしてターゲットは私になった。

必死で木の棒をヤツにたたきつけるもソレはいとも簡単にへし折られてしまった。
首を絞められる。
息も声もでないままもがいていると、辺りは青い光に包まれた。
その瞬間に首の拘束は解かれ、同時に妖のまがまがしい叫びも聞こえた。

どうやら遅れてやってきたニャンコ先生が助けてくれたらしい。
ゲホゲホとむせる。
夏目が優しく背中をさすってくれる。
と思ったが思いきり叩かれた。

そして、冒頭の台詞。

夏目の気持ちもわからなくはないが、少なくとも夏目にそれを言われたくはない。
あとさき考えずに突っ込んでいくところは、私たち一緒なのだ。


「そ、れは…」


怒っていたのは夏目の方だったのに、いつのまにか私に怒られるという形になってしまった。


「今回のことは、私もごめんなさい。でも、夏目だっていつも私たちを心配させてるんだよ?」

「…俺も、ごめんなさい」

「ん。じゃあ、帰ろ?」


どちらからともなく手をつなぐ。
相手の体温を、しっかりと感じながら。










ーーーーー
なんじゃこりゃー^p^

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