駆ける赤と青

□あの日
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そう…半年前のあの日…

俺は…



「だっはぁ!?」

先程と同じくフレイジー・ボアに吹っ飛ばされ草原をゴロゴロ転がっていた

「…チクショ〜…」

ゆっくりと立ち上がり俺はフレイジー・ボアを睨むと槍を構える

「モーション…モーション…」

ぶつぶつ独り言を溢す俺に対し青イノシシは突進の構えを取ると…

「ぷぎいいぃぃぃ!」

と間抜けな声を挙げながら突進を繰り出してくる

「いいっ!?モーション…モーション…!」

ビビりながらも腰を落とし槍を中段に構えた時に槍の周りに赤いオーラが迸ってくる

(おおっ!?なんか燃え上がってきたぜええぇ!)

体の中から燃え上がってくるような感覚に感激してから突進してくる青イノシシを睨み思いっきり地を蹴った

「おおおおおらあああああああぁぁ!!」

雄叫びを挙げながら槍を前に突き出す

「名付けて!焔一閃!!」

そして赤いオーラが迸った槍が青イノシシを貫いた



ぷぎいいぃぃ!?と間抜けな断末魔を挙げ破砕音と共に霧散していった


「…ふひぃ…づがれだあああ…」

青イノシシを倒し安堵した俺は情けない声をだしながら腰を下ろした






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