僕の血潮2

□吐き出した心
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リストカットを止めたいと
私たちは、我慢を覚えた…
苦しくても辛くても……

『電話してきていいから』
『いつでも連絡しておいで』
その言葉に甘えようとした…

でも、弱い自分が許せなかった…
人に迷惑をかけたら
存在価値を見いだせない…
そうとしか思えなかった…

だから、食べた…忘れるために…
なのに…太りたくないと思った
痩せることを求められた…
“あぁ…吐かなきゃ…”
吐いたら少しだけ気が晴れた…

心を流し出せない代わりに
心を吐き出す術を見つけた

何も進歩していない…
私たちは…
変わることを望んでいるのに…
こんな自分が大嫌いだ…

それでも…
吐き出すことは止められない…

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