優しさのluce

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「おいしいなぁ〜。翔ちゃんが作ったご飯はほんとうにおいしい♪」


今、那月は俺の部屋でなぜか俺が作った飯を食っている…。
なんで俺様がこんなことを…。

まあ、話もあったし別にいいけどな。



「それにしてもそんなことがあったんだ〜僕ぜんぜん知らなかったなぁ」
「なんか何に対して腹が立ってるかも分かってなくてよー…勢いで話してきたっつーか…藍らしくねーっつーかさ…」
「ふふっ、とってもかわいいね藍ちゃん」
「どこがだ!?」
「だってそれってヤキモチ、でしょう?」


………………。

妬きもち?

「藍が?」
「うん。翔ちゃんが藍ちゃんに▲▲ちゃんは同級生ですよ〜って教えてたら藍ちゃんはモヤモヤしなかったんじゃないかなぁ〜」
「だから別に隠してたわけじゃないっつーの…」


藍にも言ったけど、俺は別に●●と同級生だってのを隠してたわけじゃない。
藍から話聞いたときは、うわぁ〜アイツ藍とデュエットすんのか〜きっついだろうなー…とかは思ってただけで、本当に他意はない。
だいたい、藍はそんなことを気にするたまじゃないだろ…
ロボだという事実云々じゃなくて………




「とりあえずよー、●●の事が知りたいってことだろ?」
『…………………』





理論派な藍が俺に図星つかれて言葉失って…まるで恋愛…………。

恋愛?


「なぁ、那月」
「なぁに翔ちゃん」
「アイツ…まさか●●に恋してるとか…」
「きっとそうだよぉ。実るといいなぁ。二人ともかわいいからお似合いのカップルさんですねぇ」
「だって、アイツは……」


ロボじゃねぇか…


そう口にしそうになったけど、ぐっとこらえた。



…………。
正確には恋をしかけている状態か?
片思いまではいっていない微妙な感情。


きっとまだ藍はそれに気づいていない。






確信は無いけれど…俺は何だか無性に不安で胸がちくりと痛んだ。


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