美術館と薔薇
□Abnormality
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ーー二階
銀「やっぱり、誰もいない…よなぁ…」
くっそ、怖い
もう銀さん駄目だわ←
銀「オーイ…新八ィ…神楽ァ…」
階段から少しずつ離れていく
すると
隣に窓があるのに気づいた
誰か通ったようなきがしたけど気のせいだよね
さっきと違い、外も薄暗い
銀(外も暗くなってんじゃん)
窓から目を離した
そのとき
バン!バン!
銀「うわぁい!?」←
窓を叩かれた
銀「え…ちょっと待って、マジで銀さん怖いよこれ」
窓にはくっきりと手形がついている
銀「身長高すぎでしょ…」
ここは二階
いくら身長が高くても
届くはずはない
銀「もうだめ、怖い。怖すぎ。銀さんギブ」←
二階も探してみたが、どこにもいない
たまに絵の中の果物落ちても気にしない←
一度、絵空事の世界に戻ってみた
銀「あ…あれ…?」
額縁の下から
青い液体が垂れ流している
銀「さっきまでこんなのなかったのに…」
少し手を伸ばしてみる
その瞬間
空気が冷たくなったように感じた
バンバンバンバンバンバン!!!!
銀「ギャァァ!!」←
後ろを振り向くと
お い で よ 銀 時
青い液体で書かれた文字
誰が?いつの間に?
もうパニックだよ、銀さん!!
ふと、絵に目をやる
絵のしたに、また新しく書かれた文
“したにおいでよ銀時
ひみつのばしょ おしえてあげる“
銀「ひみつの…ばしょ?」
とりあえず、ひみつのばしょがなんなのか確かめることにしよう
信じたくないが、ここは…
銀「俺達が来た美術館とは違う…?」
明らかに違う
絵から果物が落ちるわけもない
誰もいない場所で咳が聞こえるはずない
“人“が一瞬で消えるわけがない
銀「…行くか」
また一階へ向かう
するとあの大きな絵に
足跡がついていた
銀「ここに行けってことか…」
ここまで来てまた怖くなってきたよ銀さん←
でも
銀「行かなくちゃいけねぇよな」
覚悟を決めて
俺は絵の中に足を踏み入れた