Un sogno leggero
□どうか
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俺が頬に手を添えると、クレアはビクッと肩を揺らした
拘束された手足は擦れて赤く血が滲んでとても痛そうだ
カタカタと震え、目には涙を浮かべている
…クレアは俺の部下だった
笑顔がとても綺麗で、可愛かった
その笑顔に、俺は魅了された
俺だけじゃなく、ベルやカスザメ、それにマーモンまで
俺はあいつが好きだった
なのに、クレアは俺に微笑んでもくれない
他の奴にばかり笑顔を振り撒いて、俺には怯えていた
何故?
どうして笑ってくれない?
「ボ…ボス…もう…止めてください…。」
泣き声でか細く消え入りそうな声でそう言った
「わた…しが…何か…したのなら…謝りますから…。もう…やめて…。」
そうゆうと、クレアは目から透明な雫を溢す
涙を流すその姿も、俺はいとおしいと思えた
なのに、胸は締め付けられるようにいたかった
「…笑え」
冷たい涙を、俺はぬぐう
ああ、どうか
「え…?」
ぎゅう
俺はクレアを抱き締めた
どうか、俺だけに
(笑ってほしい)