Un sogno leggero

□もしも
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もしも

と、考えたことがある

本当は、本当はあの人は生きていて、自分は長い長い夢の中へ堕ちているのではないか、と

瞳を開ければ、そこは温かい春の日差しが降り注ぐ、ポカポカした縁側で、隣にはあいつらも一緒に昼寝をして、先生が笑っていて、それで

それで、また、同じような春が来て、夏が来て、秋が来て、冬が来て、そして、そして…?

どうなる

いつまでも平穏に終わるのか

あの時、俺が違うことをしていたら

置いていかなければ

助かった?

笑ってた?

俺を見て、笑った?微笑んでくれた?


誰が?


誰を?

あかるい、まだ、目覚めたくない


貴方の、夢の、姿を、追い掛けて…


紅くなる


痛い、痛い、割れるように頭が

苦しい、苦しくてたまらない

闇のなか、見えない、あの人が

微笑む、姿が、消えて行く

消えてそして、また


もしもを考え、夢を見た


もしも、もしも

終わらない夢物語


(夢の中で貴方を追いかけ)
(目覚めて薄れる貴方を思う)


***

戦争中に一回は先生の夢を見て、もしも生きていたら、これらがゆめだったら、と考える銀さん

松陽先生、会ってみたいなぁ

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