美術館と薔薇
□ticket
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もう少しでクリスマスを向かえる12月
肌寒いお昼時
そんなときでも仕事の無い万屋は
いつものようにだーらだらやっとりました
神「ただいまアルよー」
がらがらと扉を開けてなかに入ってくる神楽
コンビ二の袋には酢昆布が大量に入っている
そのなかには、押し潰されるように肉まんが五個入っていた
どうやら、酢昆布と肉まんを買いにいっていたようだ
新「あぁ、お帰り。神楽ちゃ…ってなんだその酢昆布の量はぁぁぁぁ!!」
いつものように、盛大に突っ込みを入れる新八
銀「うっせーぞー新ぱ…メガネ。あーあー。肉まんがペチャンコだな…(;;´_ゝ`)」
神「そうネ、銀ちゃんの言う通りアル、声がデカイネ。し…メガネ」
新「メガネじゃねーよ!新八だよ!何でメガネに直したんだよ!」
新八は額に青筋を立てながら突っ込みを入れる
そんな新八をよそに、呆れ顔の銀時はジ○ンプを片手に押し潰された肉まんを頬張る
神「あー!なにするアルか銀ちゃん!!それ全部私のものネ!」
どうやらすべて自分用に買ってきたらしい
銀「いいじゃねーか、一個ぐらい。減るもんじゃねーし。それに五個全部食ったら…
肥るぞ
」
神「…銀ちゃんのバカァァァ!」
銀「うごふっ」
銀時の鳩尾に綺麗にパンチが入る
最近お腹回りを気にしている神楽にとっては、かなり心に刺さる言葉だった
神「年頃の女に何てこと言うアルか!!もう銀ちゃんなんて知らないアルゥゥゥ!!」
玄関が崩壊するほど外に飛び出した神楽←
新「銀さんがあんなこと言うから飛び出したじゃないですか…」
銀「え、なに、俺が悪いの?俺神楽が肥らないように食べてあげただけ…」
涙目になりながらうずくまる銀時
新「娘が反抗期で悩むお父さんかよ…。ま、すぐ帰「ただいまー」はえぇなおい!!」
異常な早さのボケにも突っ込みは欠かさない新八←
神「銀ちゃーん、なんか変なの届いてるアルー!!」
先ほどのことはなかったように銀時に届いて来たものを渡す
銀「あー?なんだ…?」
どうやら封筒のようだ
表にも裏にも名前はかかれていなかった
銀「…?」
びりびりと封筒を破いていく
新「…これは…」
その封筒のなかには
“ゲルテナ美術館特別チケット“
と書かれた、チケットが三枚入っていた