美術館と薔薇
□A key and rose
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真っ暗な世界で、ただ階段を降りる音だけが響く
その先には光さえ見えない
…まるで、本物の深海のようだ
銀「勘弁してくれよ…。なんだ?あれか?ドッキリか?」
ぶつぶつと一人言で気をまぎらわせようとする
銀時はいろいろ限界だった←
やがて、階段に終わりが近づく
銀「お、やっと終わりか?」
ふと、後ろを振り向くと赤い崖の絵と青い崖の絵が飾ってあった
とりあえず銀時はいろいろと探索を始めた
銀「っ…おいおい、ヤンデレかよ」
青い崖の絵が飾ってあったほうの道に進むと
お い で
と壁一面に書いてある
ゾクリと背筋に汗が流れた
少しずつ進んで行くと
銀「白色の…薔薇…?」
青いドアの前に
机の上の瓶に入った真っ白な薔薇が活けてある
銀「と、取れば…いいの?ねぇ、取ればいいの?」
カタカタと震える手で白い薔薇を取る
薔薇の花びらは15枚あった
銀「…っあぁ。辛いわー…これ」
はあ、と銀時は机に寄りかかった
すると
ズズッ
Σ銀「うぉう!!ちょっ、反則それ!いきなり動くの反則!」
机は動き、横に擦れ、ドアの先へ通れるようになった
ドっドっドっと心臓が鳴っている
銀「は、は、は、はいればいいのか…。お、お、お邪魔しまぁーす…」
恐怖でガックガクの腕を無理矢理動かし
ガチャっとドアノブを捻った