絶対服従

□第4章
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初めて先輩と話した時にも感じた、あの妙な衝動が押し寄せるのが自分でわかった。


…先輩に、キスしたい。


けど、せっかく疲れて眠っているのに起こしてしまうかもしれない。
それに何より、それがバレた時の先輩が怖かった。またとんでもないお仕置きなんかを言われたらどうしよう……。


恐る恐る先輩の顔を覗き込むと、静かに、けれど深く眠っていた。

喉が自然と鳴る。
今なら、バレないはず……


というか、もうバレてどうなってもいい。
それぐらいの覚悟で顔を近づけて口づけた。


……なのに、
後少しで触れるか触れないかという所で


――コンコンッ


硬質なノック音が鳴ったと思ったら、いきなり生徒会長室のドアが開いた。





「正治、悪い入る……」





部屋に入ってきた人の言葉は不自然に途中で途切れ、妙な静寂が流れた。


先輩にキスしかけたまま振り返った僕。

扉のドアノブを掴んだまま固まっている背の高い人。


いったいどれくらいそうして見合っていただろう?
お互い動くことを忘れたかのように固まっていたら、不意に僕の下から小さな呻き声が聞こえた。





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