図書館戦争・マクロスF

□きづいてきにする
1ページ/2ページ

きづいてきにする



郁と手塚が教官として新人指導に慣れてきた、ある日の昼時。

「まさか笠原と手塚が一緒に教官やるなんて、入隊当時には想像つかなかったわ」
食後のお茶をすすりながら、柴崎が向かいに座る二人を見やる。

「むっ。それは私にケンカ売ってんの?」
「卑屈になるな」
「そうよぉ」
「じゃあ、なんなのさぁ」
ぶうたれた郁に小さく笑いながら話を続ける。
「笠原が成長した分、歳とったなぁって話」
新人の前では立派な教官の郁はこのメンツだと今も昔も変わらないことに安心する自分がいて、でも悔しいからそんなことはおくびにも出さない。
「柴崎。最近小皺が増えたこと気に」
柴崎の心情に気づいたのか気づいてないのか相変わらず空気を読めない手塚。
「してないし、増えてないわよっ!」
失礼するわとつぶやきながら再びお茶をすする。

「なんか最近のあんた達、まるで堂上教官と小牧教官みたいよ」
「はぁ?」
「…………」
「なぁに複雑なカオしてるわけ?」
眉間にしわを寄せる手塚にニヤリと微笑む柴崎。
「…別に」
「うー。」
どこをどうみたらそう見えるのかわからない郁をほっといて柴崎は席を立つ。
「休憩おわるわよ」



.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ