図書館戦争・マクロスF

□お姫様のように
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「ひゃあっ!?」
「うるさい。」
「ちょっ、恥ずかしいですっ」
「お前が悪い」
時を遡ること数十分前……


堂上・小牧、笠原・手塚組で図書館巡回中。

小声で小牧がパートナーに話しかけた。
「最近、巡回中に笠原さん声かけられること多いらしいよ」
「………。」
「昼休みもさ、呼び出し多いよねぇ」
「……。」
「さっきも大学生っぽい子にランチ誘われたんだってー」
「…。」
「もっと恋人がいるってアピールすればいいのに」
「あいつはリングはまだいらないって言うんだからしかたないだろ」
「ペアリングだけがやり方ではないでしょ」
「…………。」
堂上の表情が険しくなるのを見て、クスクス笑う小牧。
このまま穏やかに一日が終わるだろうと思っていた矢先、手塚から連絡が入った。

―暴行を働いた男を確保しました。―



堂上達が現場に着くと、手塚が男を取り押さえており、郁は少し離れた所で、泣きじゃくってる子供に抱きつかれていた。
先に手塚に話を聞き、小牧とともに連行してもらう。

「笠原」
「堂上教官」
「大丈夫か」
「はっ、はいっ!」
すでに子供は泣き止み、母親の所に戻っている。
「いつまで座っているつもりだ?」
「あー。あはは」
「?」
―堂上?―
「小牧、何だ」
―笠原さん負傷したかも。って手塚から―


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