《小説》総生徒会本部
□総生徒会本部〜生徒総会〜
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くらい、くらい世界に落とされた。
上の方で楽しそうな声がする。
しだいに遠ざかる声……
一人置いていかれる。
立っているのか横になっているのかすら分からないが、自分の身体が沈んでいく感覚。
…あぁ、楽になりたい……
意識を手放す瞬間、身体がビクッと跳ね、一気に吐き気が襲ってくる。
「……!!っ!?」
勢いよくベッドから身体を起こす。
「………ゆめ…?」
まだ呼吸も整わない身体を自分自身で抱きしめ、落ち着かせる。
パジャマ代わりに来ているTシャツは汗で湿っていた。
「…もぅ…5日連チャンはきついよ……」
時刻は午前2時。
美紅が夢でうなされるようになって5日がたっていた。
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