囚ワレノ詩

□深い闇
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深い

深い闇


ナイフを突き立て切り裂こうとしたけど


そんな物じゃ頼り無くて

もっと深い闇が躯中を覆って

足許を掬われて転んだ



あぁまた私は独り

結局独り



誰かが隣に居るなんてあり得ない夢だったの






どうせ

離れて行ってしまうのなら






此の想いのまま


あなたを大好きなまま



逝ってしまえればいいのに



だけど其は

叶える事の出来ない願いで


酷い仕打ちを受け止め無ければいけなくて


どうしてこの世は

こうまでして私を苦しめるのでしょう



大切なあなたを大切なままで

大好きなままで居たいのに


心は正反対の想いを印すの




あぁ
叶うならあなたの白い

穢れ無きその手で



私の心臓を一刺しして

笑顔で逝かせて下さいな



命なんて

あなたから突き放される事を考えたら

私には大それた事じゃないの



だから離れてしまうのなら


お願い…私を逝かせてから……ね?






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