囚ワレノ詩
□傷
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臆病なあたしは最初から
壊れる事を考えた
前向きな君は最初から
最後の人と心に決めた
君の気持ちに応えたくて
だけどその度窮屈で
喧嘩をすれば頭は混乱
気付けば自分に刃を立てた
喧嘩をする度傷を付け
図々しく流れる血を見ては
頭を冷やして冷静に
刃を立てた次の日は何故か仲直りが出来たの
それが自分のジンクスになり
喧嘩をした時のお決まりになった
強いね君は
すぐに謝れる素直さ持ってる
弱いねあたしは
素直になれず自分を傷付ける事しか出来ない
だけどそんな事は辞めてと
君が言った
そして分かったよと
あたしは言った
その日から心と傷を付ける刃に見えない鎖をぐるりと巻いた
だけどやっぱり喧嘩をする度
約束の鎖がひとつまたひとつと
大きな音を立て外れて行く
あぁ…全て欠落してしまう
そしたらあたし
君との唯一の約束をすんなり
破ってしまう………