歌子の秘密の部屋
□みるくてぃー
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『隼人・・・』
さわやかな朝、俺を呼ぶ心地よい声が耳元でする。と、同時に頭をなでられた。
「ん・・・たけ・・・し・?」
その手のぬくもりが気持ち良くてまた眠ってしまいそうになりながらもなんとか名前を呼ぶとくすっと笑って『そうだよ。』とそいつは言った。
「今日は隼人が好きなミルクティー作ってやったからはやく起きて?」
俺のおでこに軽くキスをしながら言うこいつからは、確かに甘い匂いがした。俺は甘党なのでいつも角砂糖を三個いれてもらっているのだ。
「ん、いま何時ぃ??」
俺がそいつ・山本武に寝た体勢のまま両手を差し伸べながらそう言うと脇の下に腕を入れて起き上がらしながら「もう七時半だよ」と言った。