+書庫+

□【傾けた徳利】
1ページ/7ページ

 
 
『元親殿!!やめてくだされ!!ゃっ…』
 
久しぶりの逢瀬は、幸村を組み敷いて始まる。
 
たまには酒や料理をたしなみながら、他愛のない話をしてみたいものだと、幸村は常日頃考えていた。
 
だが、そんな幸村とは反対に、元親はすぐに幸村の腰帯をほどいて裾を捲しあげる始末。
 
『もっもと、親どのっ』
 
せっかく家臣が用意してくれた酒も料理もそっちのけ。
元親は一言も発せずに幸村を貪り始めた。

【傾けた徳利】


 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ