真の願い
□第15話 看病
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「それにしても、本当によかったわ。
れなが目を覚まして…
もしかして一生目を覚まさないんじゃないかって思ったわ」
「そんな大袈裟な…」
「大袈裟じゃないですよ。
れなちゃん、帰ってきた日も合わせて、3日間眠りつづけてたんですよ?」
「え…3日間…?」
「そうですわよ。3日間ずっと…ピクリとも動かず眠り続けて…心配しましたわ」
「そう、なんだ…。そんなに、長い間…
その間…皆ずっと看病してくれてたの?」
「うん!あったりまえじゃん!」
「僕たちは、れなのしゅごキャラ。
看病しないわけがない」
「そっか…皆…有難う…」
リィナがれなの耳元へと来た
「幾斗さんもずっと、看病していてくれたですよ。
夜も付き添って、れなちゃんを診ていてくれたですよ
だから、あまり眠っていないみたいですよ」
「え…そうなの?」
「眠るように勧めたですが、断られまして…」
「そう、なんだ
(幾斗がそんなことを……)
幾斗、有難う」
「何がだ?」
リィナの声は聞こえていなかったようだ
「何でもない」
だから、そう笑顔で答えた
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