真の願い
□第15話 看病
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ぐーぎゅるるっ…
「はうっ…」
れながお腹を押さえた
「すげぇ音…」
「し、仕方ないじゃん…」
「点滴を打ってましたので、必要な栄養は摂取していましたが、ご飯自体は食べていませんでしたからね。
お腹減るのも仕方がないですよ」
「でも、どうしよう…あたし、ほとんど歩けないし…たぶん立てないと思うし…
でも、立てなかったら料理なんてとてもできないし…
腕動かなきゃ何もできないし…」
「幾斗さん。作っていただけますか?」
「…ああ」
「え、幾斗が作るの?」
「れなちゃんを看病している間、ずっと泊まり込みだったですよ。
その間、お食事を作ってくれたのは、幾斗さんなんですよ」
「幾斗、料理できるの?」
「私が口でやり方を伝えて、幾斗さんに実行してもらってました☆」
「リィナ、そういう知識あったんだ?」
「…馬鹿にしてるですか?私はナースですよ。
健康的なお食事を考えるのもお仕事です」
「ナースにそんな仕事あったっけ?」
「実際にあるのかどうかは不明です」
「……………………」
「と、とにかく!幾斗さん、お願いしますです。」
「指示頼むぞ」
「はいですよ。では、他の皆さんは、れなちゃんを見ていてくださいね」
幾斗とリィナはれなの部屋から出て行った
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