真の願い
□第4話 仮ガーディアン
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「おはよう〜あむ〜!!」
「狽ィ、おはよう…」
翌朝、あむが学校へ向かうと、異様に明るいれながいた
「今日も一日頑張ろうね!!」
「う、うん……」
明らかに、様子がおかしい
いつもなら、こちらが話しかけるまでは、話しかけたりなどしない
「(…となるとやっぱり……)
れな、昨日のことだけど……」
ドンッ…ガサッ…ドガダダダガザッ……
れなが手に持っていた本を落とした
「な、ななななななななな、なに…?」
「(明らかに動揺してる…;;)
えっと…大丈夫?」
「な、ななななななななな、何の、こと……????」
「幾斗とのこと、だけど……」
「い、いいいいいいいいいい幾斗……??????」
「やっぱり、ちょっと気にしてるんだ?」
「ま、……まさか、あんなことになるなんて…思ってなかったから……」
あんなこと、とは、昨日、図書館で本に埋もれていた時に、幾斗に抱き締められていたことである。
「あれは、棚が崩れかけてたときにやったみたいだし、悪気は無かったんだと思うよ」
「そ、そうだよね…」
「あいつ、悪い奴じゃあないからさ」
「そっか……
ん?……あむは、幾斗と仲いいの?」
「は!?んなわけないじゃん!!」
「違うの?あむ、何か熱心にかばっていたような気がしたから……」
「違うよ!!」
「…そっか☆誤解だったんだね!!」
「そう」
「ごめんね?あむ」
「ううん。気にしないで!」
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