真の願い

□第8話 応援
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土曜日


夕方




「さて、今日は何にする?」

「辛いの!」

「米類」

「甘いのがいいですよ!」

「お肌によいものがいいですわ。フカヒレなんかはどうかしら?」


「そんな高価なもの、食べるわけないでしょう!もう…そんなのダメ!」


「魚介類食べたいわ」


「え…!?」

「ナミネ、って人魚だよね…」
「に、人魚が、お、お魚、食べるんですか…?」
「そ、そ、それって、つまり……」
「共食い」

「ひぃぃ!!!」

「ちょっと、何こそこそ言ってるのよ」

「え、だって、人魚が魚を食べたら…と、共食いでしょう?」

「馬鹿ねぇ…

人魚だって、他の魚を食べるわよ。

ほら、例えばサメよ。他の魚、食べるでしょう?

それと同じ」


「……成程!」

「わかってくれた?」

「うん」

「なら、いいわ」

「結局、ご飯、何にする?

辛くて、甘くて、米類で、魚介類……」

「わ、私の意見は無視ですの…?」

「お肌にいいの、って言われても、わからないもの」

「だから、フカヒ…「皆、どうするー?」

「うぅ…」

「ごめんごめん。フカヒレとか、高価なもの以外ならいいよ」

「わかりましたわ。

………カレーはいかが?」


「カレー?」

「辛くて甘い、なんて出来ませんでしょう?なので、真ん中を取って、中辛ということで。

魚介類なら、シーフードカレーがいいですわ。」


「つまり、シーフードカレー(中辛)、と?」

「そうですわw」

「それ、いいね☆それでいい?」


「うん(えぇ)!!」

「決まりですわね」

「それじゃあ、取りかかりますか!皆、手伝って〜」







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