真の願い

□第13話 聖夜祭
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「いらっしゃいませ〜!!!」


聖夜祭第二日目


今日は5年星組の出店日である


計画どおり、焼きそば店である


教室の奥に作られた簡易厨房内にいるのは、星組の男子生徒たちである


女子の陰謀により商品となる、焼きそばを作っているのである


そして、廊下には、数人の女子生徒


ウェイトレス風の服を着て、客寄せをしている


れなもその一人である


「い、い、いらっしゃいませ〜…!」


笑顔が引きつる


「ほら、神谷さん、そんなんじゃあ、お客さんは寄ってこないよ!

このお店の看板娘は、神谷さんなんだからしっかりしないと!」

「で、でもぉ…」


引き受けた限りは、仕事をしなくてはならない


そうはわかっていても、なかなかうまくできないものである


「仕方ないですわ。少しだけ、お手伝いいたしますわ」

「ほ、本当?セイラぁ…」

「初めの方だけですわ。暫くしたら、お手伝いはやめますわ」

「少し慣れたらもう大丈夫だと思う。

慣れるまで、お願い!」

「わかりましたわ。

キュート・スウィート・アピール!キャラチェンジ!」



ヘアゴムが、緑色のリボンに変わる


「いらっしゃいませ〜v」


一瞬で、雰囲気が変わる


セイラのキャラチェンジの力だ


「5年星組・焼きそば店へ、是非いらしてください〜v」


一々語尾にハートマークをつけるのは、相手を魅了するためなのだろうか


だが、実際に、魅了された男性、女性がやってきた




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