真の願い
□第14話 誘拐
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その事件は、ある日突然起きた
いつもどおり、学校に通い、授業を受けていただけだ
だが、その授業中に、事件は起きた
その授業は、ほかならぬ、れなの苦手とする、体育の授業であった
皆でドッジの試合をしている最中だった
「ヒマ森さん」
あむの背後から不意に声がかけられた
あむをこう呼ぶのはただ一人
「あ…二階堂先生…」
担任、二階堂悠だ
「お腰につけた、そのたまご。おもちゃかな?アクセサリー?」
二階堂が言っているのは、あむが腰につけているしゅごたまのことだ
「えっ、えっとぉ、これは…」
しゅごたまの説明など、出来るはずがない
「体育のときまでつけてるのはいけないなぁ」
二階堂は、あむに手を伸ばす
「ぼっしゅーっと」
「あ!」
あむのしゅごたま、三つ全て没収された
「おやぁ?神谷さんもつけてるの?最近はやってるのかなぁ?」
あむと同じチームだったため、あむの傍にいたれなまで見つかった
れなもまた、腰にしゅごたまを付けていたのだ
「君のも、ぼっしゅー!」
五つすべてを取り上げた
「ああ!!」
「放課後、職員室に取りにおいでー。それじゃ」
二階堂は、合計八つのたまごを持って、去って行った
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