真の願い

□第15話 看病
1ページ/31ページ







「ん…」


目を開けると、天井が見えた


見慣れた天井


ここは、あたしの家だ


いつのまに、帰ってきたのだろう?


……覚えていない


最後に見たのは、二階堂のいた建物の一室


そうだ、あの"声"が聞こえたんだ…


そうしたら、意識が遠くなって……



どうして、家にいるんだろう





とりあえず、起き上がってみようとした





が、起き上がれない


「あれ?」


どうしても、起き上がれない


腕に、力が入らないのだ


「んーっ!!痛っ!!」


無理に動かそうとすると、激痛が走る


どこが動かないのか調べようとあちこち動かそうとすると、脚も動かないことに気づいた


「あ、あれ?どう、なってるの?」


首を動かして、腕と脚を見てみた


「ほ、包帯…?」


腕と脚が包帯でぐるぐる巻きになっていた


「こ、これは、どういうこと…?」


もう一度首を動かして、周りの状況を確かめる


いつも見る部屋と違う箇所を見つけた


それは





.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ