真の願い

□第18章 お悩み相談
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「…ここ、だよね…」
「その、はずだけど……」

手にした冊子を何度確認しても指し示す場所はここだった。

「…間違い無い」

「…だよ、ね…」

れなとそのしゅごキャラたちは目の前の建物を見上げた。

「でかぁっ!!!」

それはとても広大な和風の屋敷。
ドラマやマンガで見ることはあっても実際に見ることはそうそうない。

「ここが、なでしこの、家なんだ…」

そう。六人は、なでしこの家に来ていたのだ。
方向音痴のれなは、住所録片手にしゅごキャラたちの手を借りてここまでやってきた。

「いきなりれながなでしこの家に行きたいなんて言い出した時にはどうなるかと思ったけど、とりあえずなんとかなったわね」
「私たちがいなければ完全に迷子でしたけどね」
「あはは、きついなぁ、二人とも。でも、有難う。案内してくれて」
「どういたしましてですよ。私たちはしゅごキャラとして当然のことをしたまでですよ」
「そう?でも、有難うね」

れなはしゅごキャラたちを引き寄せ、一人一人頭を撫でた。
ルナとリィナは嬉しそうに、ナミネとセイラは照れくさそうに、ウィルは表情が変わらないため分かりにくいが嬉しそうなのがわかった。

「さ、目的を果たすとしますか」
「そういえば、何の用事があったの?」
「んー…まぁ、ちょっと…」

れなは昨日あったことを思い出した。

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