真の願い

□第7話 公表
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「それで、大事な用件って何?」

「実はね、今日の一時間目に、臨時ガーディアン総会を開く予定なんだ」

「臨時ガーディアン総会?」

「そう。全校生徒を集めて、総会を開くんだ」

「でも、なんでこんな中途半端な時期に?」

「神谷さん、君のことを発表するんだ」

「あたしのこと?」

「そう。オールマイティに就いたことを発表しないといけないんだ」

「でも、何もこんな急じゃなくても……」

「急じゃないといけないんだよ」

「どうして?」

「これを見てほしい」


そう言い、唯世はれなに一枚の紙を見せた


「新聞?」

「そう。校内の掲示板にこれと同じ新聞が張られているんだ」

「しかも、これ……新ガーディアンメンバーがどうとかって………」

「うん。どこからか、情報を入手したらしくて、神谷さんのことも書かれている」

「えっと……なになに……

『スクープ!新ガーディアンメンバー発覚!

ロイヤルガーデンにガーディアンではない、何者かが入っていく現場が、多数目撃されている。

そして、その人は、ガーディアンと行動をとることが多く、ここ最近よく一緒にいる、とのこと。

情報によると、その人は、5年星組 某れなたん氏だと思われる』」

「これをあやふやなまま、放置しておくわけにもいかなくて……臨時で総会を開くことにしたんだ」

「そ、そっか………」

「そこで、総会に神谷さんも参加してもらって、一言何か言ってもらいたいんだ」

「あたしが参加して……何か一言言う?」

「うん」

「(参加か……ガーディアンに入った限りは、大勢の前に出なきゃいけないのは覚悟してたけど……こんなに早いとは……)

えっと……何を言うかは決まってるの?」

「ううん。それが、まだ決まってないんだ」

「え;」

「神谷さん、君に早く来てもらったのは他でもない。台詞を考えてほしいからなんだ」

「えええええええええええ!!!!!!!!!」








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