真の願い
□第10話 海へ行こう!
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「これが海!?おっきーおっきー!!」
「でもちょっとコワイですぅ」
「よっし!泳ぐぞ〜っ!
…っとその前に…」
あむ、首から下げたハンプティロックを手に持つ
「あ…それならあたしも…」
れな、腕のリストレインチェーンを取る
「(これ、どうしよう…)」
「それなら、わたしが預かっててあげるわ」
そう言ったのは、浜辺に座り込んだなでしこ
「あれ、なでしこ、泳がないの?」
「ええ、ここで見てるわ」
「そーいえば、なでしこって、いつも学校の水泳も見学してたよね…」
「うふふ、お肌焼きたくないの」
「ばっかもーん!!!!」
突如、空海が叫んだ
「夏休みといったら、スイカにカキ氷、ガリガリ棒…クワガタ採りに、花火…
そして、海!!
小学生の夏休みといったら、太古の昔からそう決まってんだよ…
それなのに、なんだよ。メラニン生成とか気にしちゃって、あああ、もう…」
「(そうなの?)」
「(太古の昔に小学生はいない)」
「あら、まあ」
「オゾンホール上等!小学生魂ってモンをたたきこんでやる。
うりゃ!くらえ、海水!」
空海が、あむ、れな、なでしこに向かって海水をかけた
「キャー!しょっぱ!!」
「「キャー」」
「レッツ☆夏本番!」
「あーっ!見て見て、あれあれ!」
ややが、話に参加してきた
遠くを指差し言った
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